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こんにちは、竜原です。今回は「思った以上に自分の作業環境……というか、作業進行に無駄がありすぎることに気づいてしまった竜原が、正気度を減らしながら理想を探して右往左往する」回になります。
今までの作業は……
今までは「dynalist+evernote+WordまたはGoogleドキュメント」でした。 というのも書くのに条件を満たす環境が今のところコレだったから……。
条件
・プロットと本文を書くツールは分けたい(プロットに大量の修正を加えるため)
・プロットはiPhoneで加筆修正するのがいい。(思いついたら即変更大事)
・本文は見出し+太文字+斜線+リストなどある程度装飾できないと無理(プレーンテキストのみだとシナリオが長過ぎて目が滑る)
・PDFにするときに装飾する。(テーブルとか)
なので、
アウトライナー。プロット用。iOSでも使えてシンプルで無限に増やせる。workflowのように制限がない無料のヤツ。すごく好き。これがないと最早プロットが整わないし何も書けない。
(2)Evernote
言わずとしれたやつ。これでスタックで作業しているやつを振り分けて、その中にノートブックを入れて管理。

で、本文を修正して、「あのパターンもこのパターンも……文章勿体ないから残しておこう……複製して……置いておいて……」なんてすると

こうなる。 マジで愚かの極みの「コピーコピーコピー(無限)」のノートが大量生産される。 しかも前の文章からコピーしてこようと思うとまずこの無限コピーノートのどれに書いたのかを判断して、スクロールして該当箇所を探してこなきゃならない。
もう、書くのやめていいか……。
そうなるのはマジで1度や二度ではなく。 見出し1~3をフルで活用して書きます。見出しがなければ生きていけない……。結局Evernoteくんは見出しアウトラインには対応してくれないんですかねぇ……。 あとエクスポート項目が少なすぎて、Wordに変換出来ないのが本当に駄目。 おかげさまでもう一つ作業が増えます。
(3)Word
二次創作時代から永遠にわかりあえない犬猿の仲。マジで別れたい圧倒的DV彼氏感。進化してもずっとお前はDV彼氏のまま、みたいな感じです。

悲しきスタイルモンスターよ……。 でもこれとテンプレートのおかげでだいぶ高速化したほうなんですよね……。 Evernoteからそのままコピーすると、wordの見出しが適用されない上に行もぐちゃぐちゃでせっかくevernoteでキレイに整えてもwordに移動すればめちゃくちゃ……。スタイルなんてあったもんじゃない……ので、
Evernoteで整えたスタイルを殺した上で(プレーンテキスト化)、 Wordにコピペし、 そこからちまちまスタイルを再適用してPDFを作ってました。
めちゃくちゃ めちゃくちゃ………………無駄……じゃない?
特に公開日が近いときのPDF修羅場作業は本当に苦痛。 Word本文に修正いれたら、evernoteの本文も修正いれておかないと間違えて修正前の文章残しておいたら事故ったときに怖いし、で一つを修正するとあっちのファイルもこっちのファイルも……。
気が狂いそう
反対によく今まで気が狂わなかったな。 気が狂う暇もないくらい書いていたということなのか?気が狂ってるぞ。
流石にマジでヤバいと思った
ちょっとあまりにも非効率的すぎ。特に「Evernoteでキレイに見出しとか使ってるのにWordにコピペしたらぐちゃぐちゃになるから、プレーンテキストとしてペーストしている」のあたりがもう無限に無駄だった。
かといってEvernoteくんはワードエクスポートには対応してないし……。(エバノくんはちょっと自分の力オンリーすぎませんかね、ノートブックとHTML出力だけって……)
変えなければならない。このクソみたいな作業から……。 あと wordともうこれ以上やっていきたくない。
とりあえず執筆ツールの条件を書き出してみた。少しでも多く当てはまる環境にしたかった。
ツールと環境の条件
・プロットと本文を書くツールは分けたい = dynalist使用続行確定
・本文は見出し+太文字+斜線+リストなどある程度装飾が出来る
・装飾したものをそのままWord・HTML
・PDFに反映できる (もうwordで整形はいやだけどwordで整形するほうがキレイなら諦めて使う)
・txt出力が簡単で正確 (word~~なんでテメェは勝手に文字を抜いたり改行を壊したりするんだよだからお前はよ~~~~~~~!!!!!!!!)
なんでHTML?
出力方式にHTMLという条件を追加したのは、最近私がテキストセッションに呼ばれることもあり、KPする機会が昨年より圧倒的に増えたからです。 テキセ勢に対しては今まで「テキストファイルを添付する」で対応していたのですが、自分で回そうとしたときにこれがまた…………えらく見づらいことに気づきまして……。
一応改行とかして頑張ってるんですが、txtファイル、やはり限界がある。 そうなったときに、「コピーがしやすい・見やすい」を考えると、HTMLファイル出力が視野に入ってきました。 あとは、jqueryなんかをつかっての「名前変換」が使えるのも大きい。だいぶアリかなという気持ちになってきました。
ただ、HTML化を考えると「改めてHTMLタグをつけたり、VScodeを開くとなるとかなり面倒。Word作業で疲弊しているのに、そこにvscode……死ぬのか?」**というところもあり、慎重にならざるをえない。理想を言えば「ファイル一個からぜ~~んぶ(PDF・HTML・txt)それぞれのファイル様式にあった完璧なやつを出力したい♡」になる。
そんな理想郷、どこにあるんや……。
とりあえずdynalistくんは継続
ほんとにdynalistくんには頭が上がらない……。 iPhoneでも簡単に書けるし、何より「アウトライナー」だから”書きすぎる”こともない。本当に短い文章を階層でどんどん書き進められて良い。
Pandocの発見
ファイル一つでPDF(word)+HTML+txtの理想郷
んなもんあるか……。特にword出力は難がありすぎる。できればスタイル適用地獄はしたくないから、word出力したら自動で自分で設定したスタイルが反映されてほしい。そんな理想郷はあるのか?今までそんなのみたことないぞ。
あった。
コマンドツール(黒い画面タタタッターン)を使って、コマンドを打ち込んでポンで「一つのファイルから色んなファイルに変換ができる」 基本「Markdown方式で書かれたファイル」→「Docx/html/txt/PDF etc……」のエクスポートに対応しているからぶっちゃけMarkdownでシナリオを書けばあとはこれでコマンドを叩いて、エクスポートすれば………………
ファイル一個で済むし、今までの泥をすするようなword作業……要らない?
しかもMarkdownが、割と「ある程度の装飾がしたい」の条件を満たしている。evernoteみたいにマウスで上の方をカチカチして見出しをつけなくても、キーボードで打つと見出し扱いになる。それに装飾しすぎない(出来すぎない)のは文章を書くのを阻害しなくていい。
勝つのはMarkdown+pandocじゃない……?
気づいた。
Markdown+pandocの利点
・markdown記法のため「装飾しすぎない」。でも必要なものは揃ってる。
・本文を打つのにキーボード→マウス→キーボードとウロウロしなくていい。
・markdownファイル一つで「PDF/HTML/txt/docx」にエクスポート可
・エクスポート時に自分で用意したテンプレートに置き換えてくれる(docxの見出しやスタイルが自動適用される)(htmlのcssが適用される)
テンプレートに置き換えて出力してくれるのヤバすぎて涙出た。markdownで「# 見出し1」ってうって出力したらwordで「見出し1のスタイル」が適用されてるのを見たときに「もっとはやく出会いたかった」ってガチ目に泣いた。
すごすぎる。ありがとうpandoc
第一段階(pandoc導入初期)
まずは、割と使われているぽい『VScode+Pandoc』 プラグインの種類もコレが一番多かった。 VScodeにPandocプラグインを様々いれて、markdownで書いたものを純粋に出力。いいんだけど、VScodeって打ってる画面の隣でプレビューするんだよな……。 いいんだけど……隣でプレビューするの邪魔だな。
できれば、打ったしりから見出しのスタイルを適用して表示してくんねえかな。
vscode-pandocプラグイン
余談ですが、markdownで普通にENTER押して改行をさせて作った空白行を出力時に適用するのはココを見ると良いです。私はマジでこれで救われた。 markdownの改行、半角スペース2つをいちいち書いてるときに入れるのを許せるのは英語圏だけだろがい……。
第二段階(Obsidian+pandoc)
白羽の矢がたったのは、ローカルで大量にメモを取るような意識高い方々に大人気だとかそうじゃないとかいわれている**「Obsidian」**。 markdownのリアルタイムプレビューに対応しており、# 見出しとかうつと見出しのスタイルが即反映されて画面に表示される。うーん、快感。これこれ。 Obsidianはマジで凄くて、「コレで確定かもしれん」と思ってました。
・テンプレート機能が強力
・obsidian-pandocプラグインによるpandoc出力
・obsidian-gitによるgit管理に対応
・iOSアプリもある(PCデータとの同期はちょっとコツがいる。gitでのpull同期してました)
ヤバすぎ……。(この他にもボタン一発でスタイル適用済みのdocxとプレーンテキスト改行OKなtxtがでる)もういいじゃん、これだよ……。でも、obsidian……ちょっとまだ、いまいち「コレ」と言い切れないところがあって……。
・書くときのobsidianテーマがどれも見づらい。
・行の最初に全角スペース入れるとなんか知らんがちょっとおかしくなる。自動インデントってやつかな。
・なんかこう。画面がわちゃついて……
・html出力時とpdf出力時になんか気に食わないことがあった。
色々あり、「コレが良いんだけど、できれば最適解を得たい……そう、目指すは完璧」という気持ちになりながらもobsidianくんをチョロチョロ使う……。
ジプシーをした結果 理想郷が成る
marktextやobsidianを経て、「リアルタイムプレビューのmarkdownはもう外せないな」という気持ちになりながら、どこか「ちょっとだけ不便」を抱える私の前に、現れた救世主……。
それが、typora
・markdownをリアルタイムプレビューしてくれる
・pandocを使える
・画面プレビューでCSSスタイルそのままを表示してくれる
・画面で適用されているCSSスタイルそのままでHTMLもPDFもだしてくれる
・gitへコミットもプッシュも可能
・mermaidに対応しているからフローチャートもコード打つだけで終わる(画像を作らなくてもいいだってーーーーーーーーー!?)
・ソフト自体が超シンプル
・とにかく弄れないところがないくらいにあらゆるところでcssスタイルを適用させられる(ソフト画面自体ですら)
まぁ、有料で買い切り2000円ぐらいなんですが使って「タダなのでは?」ぐらいの完璧さだったので、私はtyporaくんにしました……。wordなんて年間12000円以上やぞふざけんな圧倒的にtyporaくんやろがい。 wordに搾取され続けてきた私は買い切り2000円を秒で出した。 出力したPDFに見ている画面通りのものが出力される上に、HTMLも同じように出してくれて、サイドバーも自動でつけてくれて…………なんて、 私のやることが本当に
markdownでシナリオを書くだけ
に収まった……。 obsidianの爆速さに「出力ファイルの美しさ」が加わり、代わりに「テンプレート機能」がなくなったんですが、テンプレート機能なくなったところで別に……。コピペすればいいので……。
色々試してみて
今までの作業に無駄が多すぎたので、一新したくて色々調べて回ったり試したりしてたら、地味に2週間ぐらい色々弄り倒してました。 でもそのおかげで自分が提示した条件をほぼ完璧にクリアしたものを見つけられてよかったなあ……と心底思います。 これであとはシナリオが書けたらなあ……。(大の字)(昼寝)
オマケ
あと、今の環境にあわせて他の部分もソフト入れ替えをしたりしました。
PDF閲覧リーダー『SumatraPDF』
今までadobe readerだったんですが、重い。いっぱいPDF開くとタスクバーがゴミになる。タブみたいに管理して一つのソフトでみれねーかな?ということで、sumatraPDFに。 しかもsumatraPDF、PDFファイルに更新で上書きされても「ファイルを閉じろ!!!」とか怒られないし、上書きしたら目の前で自動で新しいのに変更してくれる。コレは便利。あと、開いたPDFをタブで並べてくれるし、次開いてもそれが維持されているからすごい