ObsidianCanvasを使ってフローチャートからTRPGシナリオを書く(3)オマケ一括メニュー編
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前回出したスクリプトを更に強くしたいと思いました。(結論)
今回は「TemplaterスクリプトをQuickaddというプラグインを使って一括メニューで表示していく」です。
 
Ctrl+PでQuickadd:Convertを選択すると、一覧でメニューがでてくる。これが最終目標
Ctrl+PでQuickadd:Convertを選択すると、一覧でメニューがでてくる。これが最終目標
 
 

前回までのあらすじ

 
Templaterにいれるプラグインファイルを配布し、更にValutまで配布した。
戦いはこれで終わったかと思われた。
 
しかし
 
私は思った。
 
前回の画面。これはCtrl+Pで表示されるコマンドパレットからスクリプトを呼び出そうとしている画面。
前回の画面。これはCtrl+Pで表示されるコマンドパレットからスクリプトを呼び出そうとしている画面。
 
面倒くさいな……いちいちコマンドパレットから呼び出すの。しかもわかりづらい
 
一括でメニュー表示したいな。でも……簡単に設定ができてほしい。というわけで作りました。
 
Ctrl+PでQuickadd:Convertを選択すると、一覧でメニューがでてくる。これが最終目標
Ctrl+PでQuickadd:Convertを選択すると、一覧でメニューがでてくる。これが最終目標

スクリプト配布

スクリプトはFanboxまたはNote(更新遅い) にて配布させていただいております。スクリプトを購入する、というよりかは私の活動に対しての支援と 考えていただけると嬉しいです。

Fanbox(スクリプト直置き)

note

Fanboxより更新が遅いのでフォローして お待ち下さい。記事ごとの単品頒布になります。
 

QuickAddを使ってスクリプトを追加する

でも説明が上手くできる自信がないので、スクリプトを読み込んでもらったGeminiくんにこの後の説明をお願いすることにします。彼のほうが絶対に説明上手なので……。お願いします。
 

ステップ1: Quickaddプラグインの導入と スクリプトの取得

まずは、Quickaddをコミュニティプラグインからダウンロードします。
上位にあるかなり有名なプラグインです。
そして、スクリプト 配布先で配布 されている quickadd_converter.js ファイルをダウンロードしてください。このファイルをObsidianの任意の場所に保存します。
おすすめは、Obsidian Vault内の scripts などの専用フォルダです。
 

ステップ2: QuickAddの設定

notion image
  1. Obsidianの設定を開き、コミュニティプラグインからQuickAddが有効になっていることを確認してください。
  1. QuickAddの設定画面を開きます。
  1. Add Choice ボタンをクリックし、Choice Name に分かりやすい名前をつけます。例えば、「クイックコンバーター」などと入力します。
  1. Choice Type から Macro を選択します。
  1. 作成したマクロ(例: クイックコンバーター)の隣にある稲妻マーク⚡️をクリックします。
  1. Add Step ボタンをクリックし、Script を選択します。
  1. Script のドロップダウンメニューから、先ほど保存したquickadd_converter.js を選択します。
  1. Wait for completionRun on startup無効のままにしてください。
  1. 最後に、QuickAddの設定画面を閉じます。
これで設定は完了です。コマンドパレット(デフォルトでは Cmd/Ctrl + P)から「QuickAdd: クイックコンバーター」と入力して実行できるようになります。

スクリプトの概要

このQuickAddスクリプトは、以下の6つの便利な変換機能を1つにまとめたものです。
notion image
  • Canvas → List (アウトライン)
  • Canvas → Markdown (ドキュメント)
  • Canvas → Mermaid (フローチャート)
  • Dynalist → Here (OPMLインポート)
  • List → Markdown (フォーマット)
  • Markdown → Card (Canvas作成)
 
以下の記事でも詳しい使い方があるのでどうぞ。
 

1. Canvas → List (アウトライン)

この機能は、Obsidian Canvasで作成した図形やテキストを、階層化されたアウトライン(リスト形式)のMarkdownに変換します。
  • 使い方: 変換したいCanvasファイルを開いた状態で、このメニューを実行します。
  • 機能詳細:
    • Canvas上のノード(図形、テキスト、ファイル)がリストアイテムに変換されます。
    • 矢印(エッジ)によって繋がれたノードは、その繋がり順に並べられます。
    • ドット(点線)の矢印で繋がれたノードは、子階層のサブフローとして表現されます。
    • グループはヘッダー(例: #)として変換され、グループ内のノードはその配下に配置されます。
  • こんな時に便利:
    • ブレインストーミングで広げたアイデアを、構造化された議事録やレポートの骨子にしたい時。
    • 複雑なワークフローを視覚的に整理した後、それを文章としてまとめたい時。
 

2. Canvas → Markdown (ドキュメント)

この機能は、Canvas全体を読みやすいドキュメント形式のMarkdownに変換します。
  • 使い方: 変換したいCanvasファイルを開いた状態で、このメニューを実行します。
  • 機能詳細:
    • Canvasのメインフロー(矢印で繋がれた主要な流れ)に沿って、ノードの内容がMarkdownのセクションや段落として生成されます。
    • ノードの親子関係や、ドット線で示されるサブフローも、適切にMarkdownの階層構造に反映されます。
    • ファイルノードに含まれるMarkdownファイルの内容も統合され、ヘッダーレベルが調整されて取り込まれます。
    • グループはMarkdownのヘッダーとして変換されます。
  • こんな時に便利:
    • プロジェクトの全体像をCanvasで設計し、それをそのままプロジェクト計画書や仕様書として書き出したい時。
    • 講義のノートや本の要約をCanvasで作成し、それをブログ記事やレポートとして整形したい時。

3. Canvas → Mermaid (フローチャート)

CanvasのレイアウトをMermaid形式のフローチャートに変換します。
  • 使い方: 変換したいCanvasファイルを開いた状態で、このメニューを実行します。
  • 機能詳細:
    • Canvas上のノードとエッジ(矢印)が、Mermaid記法(flowchart TB)に変換されます。
    • グループはMermaidのsubgraphとして表現されます。
    • ノードの色はMermaidのクラス定義として再現されます。
    • 矢印のラベルも反映されます。
  • こんな時に便利:
    • Canvasで作成した複雑なシステム設計図やアルゴリズムの流れを、テキストベースで共有可能なフローチャートとして残したい時。
    • GitHubやWikiなどで、Mermaidをサポートする環境に図を貼り付けたい時。

4. Dynalist → Here (OPMLインポート)

DynalistからエクスポートしたOPMLデータを、現在のノートにインポートします。
  • 使い方: DynalistでOPML形式でデータをコピーし、このメニューを実行します。
  • 機能詳細:
    • クリップボードにコピーされたOPMLデータを解析し、Markdownのリスト形式に変換します。
    • Dynalistのノートの階層構造がそのまま再現されます。
  • こんな時に便利:
    • Dynalistで作成したアウトラインを、Obsidianに移行・統合したい時。

5. List → Markdown (フォーマット)

現在開いているノートのリスト形式のテキストを、より読みやすいMarkdown形式に整形します。
  • 使い方: 整形したいMarkdownファイルを開いた状態で、このメニューを実行します。
  • 機能詳細:
    • 特定の記号(デフォルトでは【共有メモ】)をトリガーとして、テキストを引用ブロックやコードブロックに変換します。
    • リストのインデントを自動で調整し、整った段落構造に整形します。
  • こんな時に便利:
    • 素早く箇条書きでメモを取った後、それを後から整形して見やすいドキュメントに仕上げたい時。
    • 会議の議事録など、テキストベースで作成した情報を綺麗に整えたい時。

6. Markdown → Card (Canvas作成)

現在開いているMarkdownファイルのヘッダーを抽出し、それらをCanvasのカードとして一括作成します。
  • 使い方: ヘッダーをカード化したいMarkdownファイルを開いた状態で、このメニューを実行します。
  • 機能詳細:
    • H1からH5までのヘッダーを抽出し、それぞれが個別のテキストノードとしてCanvas上に配置されます。
    • ヘッダーレベルごとに異なる背景色が自動的に割り当てられます。
    • H1のみ、H1-H2、H1-H3、H1-H4、H1-H5 のいずれかを選択でき、必要なレベルのヘッダーだけをカード化できます。
  • こんな時に便利:
    • 長文のドキュメントや書籍の要約を、視覚的に再構成して俯瞰したい時。
    • 既存のノートからアイデアを抽出し、新しいプロジェクトのブレインストーミングをCanvasで始めたい時。
 

まとめ

Geminくん説明ありがとうございました。私では出来ない上手い説明でした。さすが。
これでQuickaddからメニューを選ぶだけで一括でメニューが表示され、簡単に選択することができるようになりました。ウーン便利。何より何個もTemplaterをピン留めしなくていいのがいい。
 
少しの便利で大きな時間短縮。次の戦いをお楽しみに。